米国市場が着実にリスクを回避しているため、円はアジア取引で概ね安定している。 新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る懸念がムードに影響を与える大きな要因となっている。
ドルは昨日の上昇分を消化して軟化しているが、全体的には堅調なままだ。 ポンドは引き続き最安相場で推移しており、合意なきEU離脱への懸念から下落が続いている。 今後はドルや円に対してやや脆弱に見えるユーロに注目が集まるだろう。 トレーダーらは売りのきっかけとなる週後半のECB理事会を待ちたくないかもしれない。
ブルームバーグは、関係筋によると、ECB政策当局者の一部は域内経済回復の見通しに自信を深めており、今年の追加金融刺激策の必要性が低下する可能性があると伝えた。 ユーロ/米ドルは数週間ぶりの安値となる1.1820から1.1752に上昇した。
市場の反応
コロナウイルスのリスクが表面に出たり消えたりする中、地政学が再び注目を集めている。 今週の市場は主に、米国と中国の間の緊張と欧州市場に圧力をかけている英国のEU離脱の不確実性に反応した。
現在の強硬派のボリス・ジョンソン首相は、15月XNUMX日までに協定が締結されなければ交渉から撤退すると脅迫しており、市場に大きな不確実性をもたらし、ポンドの重しとなっている。 これに対し、EUは英国との「合意に達するために全力を尽くす」が、拒否のシナリオには「備える」と述べた。
このやりとりは#10に続き、交渉が失敗した場合には北アイルランドの関税規制に関する新たな法律を導入することを示唆している。 また、ブリュッセルでは、英国がXNUMX月のEU離脱前に署名した離脱協定を遵守しないのではないかとの懸念も生じた。
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